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F(201) Nanaola type 97 Tombstone 7 tube superheterodyne receiver in 1935-1937 /七欧無線電気商会ナナオラ97型縦型スーパー7球スーパーヘトロダイン受信機 ('05.1.13) |
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F(202) Victor 5R-70 in 1939 ('05.2.8)/ビクター5球スーパーヘテロダイン受信機 ('05.3.2) |
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このラジオは戦前のスーパーヘテロダイン受信機です。遠距離用高級受信機で、内容はダイナミックスピーカ付きの3連バリコンの高周波1段スーパーヘテロダイン受信機。
見つけたのはYahooオークションであるが、スピーカ無しのジャンクで、キャビネットは下部が壊れ,ダイヤル窓がラスは無く,ツマミも無く,シャーシにはダイヤル駆動機構と目盛り板は無かった。スピーカはケーブルが切断されていたが,残りのケーブルとコネクタは残っており,シャーシ内部は保存されていた。
ナナオラ97型は1935年(昭和10年)頃のモデルで超遠距離用高級セット、7球式、58-58-56-58-2A6-2A5-280、ダイナミック組み込み。「スーパーヘトロダイン」「新型球を使用し最新2A6をA-V-C自動音量調整として使用もので従来市販のスーパーにはかつて見なかっった驚異的高能率のものであります。」として,カセドラルの箱で売り出したもので,1935年7月には,482P型ダイナミックコーン(卸し9.35円,定価13.50円)組み込み,マツダ真空管揃え付き,改正前卸し102円でした。同じ頃,2A7, 2B7, 2A5, 280使用の簡易型4球スーパーナナオラ34型も販売されましたが,こちらはプロジェクション窓ですが,キャビネットはすでに縦型で卸し72円でした。
その後,ナナオラ97型はダイヤル窓をエアプレーン型から四角に改良されたようですが,1937年(昭和12年)9月(昭和11年8月の価格表)には卸し105.60円,定価155円でした。97型のシャーシ(797型)は卸し66円,定価94.50円,マツダ球付き,ダイナミック付きで卸し90.35円,定価130円。6V管6A7を用いたナナオラ35A型という新型の5球スーパー(Raytheon 6A7-6D6-75-42-80)は卸し85円,定価125円で販売されていました。
1939年1月には高周波付きの本格スーパーは97型の形式がそのまま継続され,キャビネットが縦型で四角ダイヤル窓に改良された97A型受信機は卸し137円,定価195円と値上がりしながら販売していました。97型のシャーシ(797型)は卸し87.50円,定価117.50円,マツダ球付き,ダイナミック付きで卸し119円,定価160円。またナナオラ35A型が卸し115円,定価165円で販売されていました。
日本ビクター蓄音器株式会社製。同社は外資系(米国RCA)の販売会社として1927年に設立され,主にレコードや蓄音器の販売をしたようで,1931年になると国産電気蓄音機JRE-31を販売しました。1935年頃から我が国でも廉価なラジオのブームが訪れ,各社が参入する中,同社は1937-38年頃から電気蓄音器兼用の高級ラジオに狙いを定めて販売を始めました。製品は主にスーパーヘテロダインと日本独自の5球高周波2段受信機でしたが,兎に角,ビクター製品は高価にもかかわらず良く売れたようです。1939年頃に5球高周波2段だけでも5種のラインアップがありどれもこれも100円以上しました。スーパーヘテロダイン受信機は米国RCAの旧製品のライセンス生産的な路線で,日本風に改良?がなされています。真空管は東京電気マツダを使用し,他の部品も国産のようですが,設計は米国製品に忠実であったように見受けられます。ただ,その後大平洋戦争が始まる頃には,我が国のラジオはぜいたく品が抑えられ,貧乏な国策型,放送局型一辺倒になるので,日本ビクターが出したラジオは別項で紹介したトランスレス高周波2段受信機を最後に戦前の活躍は終止符を打ったようです。
本5R-70は戦前のスーパーヘテロダイン受信機で,遠距離用高級受信機,内容はダイナミックスピーカ付きの3連バリコンの高周波1段付きなのに5球スーパーヘテロダイン受信機。見つけたのはYahooオークションであるが、ジャンクで、キャビネットは下部が壊れ,ツマミも1個無く。シャーシ内部は保存されていた。
その秘密は中間周波数増幅なしのプレート検波式。これは1928年のRCA/GEのモデル28をそのまま踏襲したスタイル。(JA8BI/1, 日本古典ラヂオ同好会No.22, 1993.5,モービルハム参照)。真空管は58, 2A7, 57, 2A5, 80。IF173kc。シャーシは球の配置は全くといって良い程同じ。深いシャーシの理由は元々短波付き3バンド受信機でバリコン内臓,スピーカもシャーシ上中央にあった。これをモノバンドとし,スピーカを外付けにして,バリコンをシャーシ上に移動,ダイヤル機構がシャーシ上にきた。何故,この時代にこのようなラジオを販売したのかは定かで無いが,我が国独特の事情によるものとしか言い様がない。米国ではオールバンド,HiFiセット,機械的なプリセット一発選局式のラジオが最先端で,IF455kc, メタル管の新型ラジオだったのであるが,本機のように旧式の設計を忠実に作っているところなど,技術者不在,といえなくもない。